食物アレルギーによる経口負荷試験のガイドライン内容のまとめ

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鶏卵アレルギーにより食物経口負荷試験の経験があるのですが、経口負荷試験の方法や進め方について調べてみました。

日本小児アレルギー学会食物アレルギー委員会が作成したガイドラインがあるので参考にしました。

これは食物経口負荷試験を実施している医師であれば必ず読んでいるはずです。

参考資料

食物アレルギー経口負荷試験ガイドライン2009

食物アレルギー診療ガイドライン2012ダイジェスト版」(2016年に改定)

[厚生労働科学研究班による食物アレルギーの診療の手引き

ガイドラインの最新版はこちら【送料無料】 食物アレルギー診療ガイドライン 2016 / 日本小児アレルギー学会 【本】

最新版は購入しないと見る事が出来ませんが、2012ダイジェスト版であればwebで閲覧が可能です。

食物経口負荷試験の目的

  1. 確定診断(原因アレルゲンの同定)
  2. 耐性獲得の診断
  3. 誤食時のリスク評価や安全摂取可能量を決める

試験は何歳から?

食物アレルギー経口負荷試験ガイドライン2009を参照

耐性獲得の判断のための負荷試験はできるだけ低年齢から施行し、食べられる食品を増やしたり、早期に除去解除ができるように計画する。(厚生労働科学研究班による食物アレルギーの診療の手引きpdf)

出来るだけ低年齢とありますが、何歳から可能かという決まった年齢はありません。

体調の変化や症状の出現を上手に表現できない低年齢のお子様はまだ行わない場合が多いようです。

 

病院によっては、血液検査の数値次第では0歳でも負荷試験を行っているようです。

0歳以下で負荷試験を行う病院はなかなかないと思うんですがね…。

個人的には早すぎると思います。

万が一思い症状が出たら大変です。慎重にやるべきですよね。

 

負荷試験によって少量でも摂取可能だと分かると、かなりの食品が食べれるようになります。

例えば鶏卵の含有量が5g以下の食品ですと、洋菓子を除いたお菓子類はほとんど食べることができます。

ウインナーやベーコンですと1gも入っていませんし、パン類もほとんどが食べれるようになります。

いきなり多い量での試験は心配ですが、少量からであれば早く知ることはとても良いことなんだと思います。

どのくらいの量で負荷試験を進めていくのものなのか、気になりますよね。

もし宜しければこちらのページで回答を集めています。

試験の進め方 実施計画例

食物アレルギー経口負荷試験ガイドライン2009より、低年齢児ではステップを踏んだオープン法で行うと書いてあります。

鶏卵アレルギーのオープン法について

オープン法とは、医師と本人が何を食べたかを分かったうえで検査する方法です。

食物アレルギー診療ガイドライン2012ダイジェスト版」より

食品 負荷食品 ステップ 負荷開始量 総負荷量 分割摂取の
一例
ゆで卵
(全卵又は卵白)
1 卵黄
1g
卵黄
1個
1g-2g-4g-8g
2 微量
(全卵)
全卵1/16

1/8個相当
卵を含む加工食品
を利用
3 卵白
1g(1/32個)
全卵25g(1/2個)

50g(1個)
1/32-1/16-1/8-1/4-1/2個

※負荷の摂取間隔は30分以上が望ましい。

※アレルギーの原因と疑われる食品を15~30分ごとに3~6回漸増法(徐々に)で分割摂取させて症状の出現を観察する

ステップ1の段階では卵1個分の卵黄から始まります。

私の娘の場合、卵黄での負荷試験は行わず、いきなり全卵ゆで卵でした。

子供の年齢や血液検査の結果などによるのだと思いますが、結果アナフィラキシーを起こしています。

アナフィラキシーを起こす前に中断して欲しいものですね…。

医師は何とも思っていないかもしれませんが、子供にはアレルギーの食品を食べることにトラウマが残ってしまいます。

ステップ1の後すぐにステップ2へ行くのではなく、数ヶ月以上様子をみてステップ2へ進みます。

ステップ2ではゆで卵、若しくは卵を含む食品を利用とあります。

どんな食品が使われるのかを次に書いています。

鶏卵アレルギーの食物経口負荷試験では何を食べる?食品例

推進された食品

卵での負荷試験を行う場合は、原則固ゆで卵が推奨されている」食物アレルギー経口負荷試験ガイドライン2009より

原則固ゆで卵と書かれています。

固ゆで卵とは、20分間茹でたものになります。

私の娘のように前回アナフィラキシーを起こし完全除去が続いてるにも関わらず、「薄焼き卵」を食べさせるような医師はそういないと思いますが。

もし心配な状況で「卵焼き」や「薄焼き卵」でと医師に言われたら「ちょっと待った」と言って下さいね。

オボムコイドがクラス1以下であればそう心配はいらないかもしれませんが。

加工食品で試験を行う場合

「食物アレルギー経口負荷試験ガイドライン2009」より

  1. かた茹卵黄
  2. 卵黄つなぎ食品
  3. 卵ボーロ
  4. 卵クッキー
  5. カマボコ
  6. カステラ
  7. ハンバーグなど卵つなぎ利用食品
  8. スクランブルエッグ

かた茹で卵黄を作る時の注意

一般の固ゆで卵は煮沸12分程度ですが、食物経口負荷試験での固ゆで卵は20分間茹でます。(医師の指示に従います)

時間が経つと卵白オボムコイドが卵黄部分に移行するため、卵黄は茹であがったらすぐに取り出します。

茹でた後放置していると正確な判断ができなくなります。

負荷試験を行う病院は評判の良い病院を良く調べて

実際に通ってみなければ分かりませんが、病院選びはとても重要だと思います。

「経口負荷試験の実施回数が多い」などだけではちゃんと患者のことを考えてくれている先生なのか分からないですし。

医師を信用しないような発言も良くないですが、正直私は病院選びに失敗したと思っています。

 

1度目の負荷試験でアナフィラキシー、完全除去が続き2度目もかなりひどいアナフィラキシー

病院でなければ間違いなくショックを起こしていたと思います。

「卵を食べたい」と、食べる事に積極的だった娘ですが、実際加熱卵が食べれるようになった今では怖がってしまい、全く食べたがりません

卵を使った加工食品でも、美味しいからと勧めて半分無理矢理のように食べさせてみると、恐る恐る食べながらすぐに止めてしまいます。

本人が言うには「食べるのがこわい」そうです。

全身痒がり、顔は誰だか分からなくなるくらい腫れてしまい数日治らず、あんな思いをしては誰でもそうなると思います。

 

全く別の病院のホームページですが、「食物経口負荷試験はアナフィラキシーを起こさないように慎重に行うべきだ」と書いてありました。

症状が出て心配していたが中断せず、最後に「え??」と思うような量を食べさせられ。

今思うとわざとアナフィラキシーを起こさせたかったんじゃないかとまで思ってしまいます。

その時(2度目)の負荷試験の時に食べたものは「薄焼き卵」です。

何で固ゆで卵じゃなく「薄焼き卵」??

食べた量は1/4個分ですが、同じ1/4個でも「20分間ゆでた固ゆで卵」と「薄焼き卵」ではかなり抗原性が違っています。

抗原性についてはこちらで詳しく書いていますが、分かりやすい表はこちらです。kotira30

抗原残存率
OVA
(卵白アルブミン)
OM
(オボムコイド)
生卵 100% 100%
温泉卵 91.06% 14.36%
炒り卵 9.32% 15.07%
卵焼き 7.22% 28.72%
薄焼き卵、
綿糸卵
0.76% 14.53%
12分固ゆで卵 0.01% 11.77%
20分固ゆで卵 0.005% 6.12%

OM(オボムコイド)は加熱による影響を受けにくいと言われていますが「約2.4倍」、卵たんぱく質の54%を占めるOVA(卵白アルブミン)は「152倍も差があります。

医師に言われるがまま薄焼き卵を食べさせてしまったこと、途中で中断させてあげれなかったことをかなり悔んでいます。

私の娘は卵を食べようという気持ちが本当に積極的でした。

あの時のアナフィラキシーさえなければもっといろいろ食べていたと思います。

栃木県の病院では食物経口負荷試験の実施回数が多く、有名な病院のようですが、知人には勧めていません。

負荷試験についてまとめるはずが愚痴のようになってしまいましたが、少しでも参考になればと思います(^_^;)

病院名はここに書けませんが、同じ栃木県の方で気になる方はコメント欄か問い合わせから連絡下さい。

メールで返信致します。